Month: July 2019
妊娠状態で緊急避妊ピルを服用した場合

緊急避妊ピルは、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンを有効成分としたお薬です。 避妊を目的として生理周期のとおりに毎日1錠ずつ飲むタイプの一般的な避妊ピルにもこの成分は含まれていますが、それよりも含有量としてはかなり高めになっています。 この緊急避妊ピルが作用するメカニズムですが、服用によって血液中のホルモン濃度が一定以上の状態になることによって、排卵が抑制されて、受精しなくなるため、結果として妊娠には至らないということになります。 そのため、無防備な行為をしてしまったあと、できるだけはやく、72時間以内に服用しなければならないものとされています。 当然のことながら、妊娠を阻止するために飲むお薬ですので、すでに妊娠してしまった場合、すなわち、卵巣からの排卵が起こって受精卵が子宮内膜に着床してしまった場合については、緊急避妊ピルの作用メカニズムの範囲外となり、もはや避妊の効果は期待できません。 そこで、通常はこの緊急避妊ピルを飲む前に、妊娠検査薬などで確実に妊娠していないかどうかを事前確認することになります。 また、緊急避妊ピルを服用した場合であっても、ごく稀なことですが、臨床試験の結果などからみて数パーセント程度は妊娠してしまう可能性も捨てきれず、絶対確実に避妊ができるというものでもありません。 通常、この緊急避妊ピルを飲んで効果があれば、数日から数週間後には生理がおとずれ、特に出血過多ぎみになることもあるとされていますが、もしピルの服用後、予定よりも1、2週間ほど生理が遅れるようなことがあれば、妊娠している可能性もありますので、速やかにかかりつけの産婦人科医を受診することが勧められます。 なお、妊娠状態での女性ホルモンの濃度は、緊急避妊ピルの服用時などよりもはるかに高めですので、仮に妊娠している最中に緊急避妊ピルを服用したとしても、赤ちゃんに奇形などが発生する心配はありません。

2019年07月23日